毎月 佐々部清監督がオススメする映画を2本、監督よりコメントを頂き紹介していきます。

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Vo.60 『ソラニン』『サマーストーリー』

■2011年12月1日(木)放送

『ソラニン』

先週末、宮アあおいちゃんと台湾に行ってきました。
『ツレがうつになりまして。』の台湾キャンペーンを兼ねて、台北金馬映画祭にも参加してきました。アンディ・ラウを始めとしたきらびやかな俳優陣、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督とも会うことが出来、とても楽しかったです。

さて、今回の『ソラニン』。宮アあおいちゃんの主演映画です。
僕はこれまで、あおいちゃんの主演作では『初恋』が好きだったのですが、この映画を観て一番好きな作品はこれかも…です(もちろん『ツレうつ』は除く)。
特に前半の男の子との同棲生活を淡々と描いたところ。どこにも居がちな2人の若者の日常がリアリティがあって、切なくなります。あおいちゃんの相手役の良健吾さんという俳優との噛み合わせも素敵でした。
ずっと2人の様を見ていたかったのですが、途中に主人公の一人が欠けてしまってから、作品自体もちょっと失速します。それでも自転車のシーンなど瑞々しさもいっぱいでした。
あおいちゃんに自身に聞いたのですが、相当にギターの練習もしたらしく、その頑張りは、しっかりと感じることが出来ました。
編集やリズムがちょっと自主映画のようなぎこちなさも、若々しさと言えば、愛嬌にもなります。宮アあおいを堪能してください。




『サマーストーリー』

助監督として一番忙しく仕事をしていた頃に公開された作品です。映画館にもほとんど行けずに観落としていた作品。最近になって友人に紹介してもらいました。観て良かった…。前回の『おもいでの夏』のテイストの作品ですが、甘酸っぱさよりは厳しさの映画です。

20世紀初頭のイギリスが舞台です。二人の若者が田舎を旅します。そこでひとりの少女とのひと夏の恋。よくありがちなストーリーです。駆け落ちを試みる二人ですが、行き違いのすれ違いで別れ別れに…。そして20年後の形を変えての意外な再会。ホントによくありがちなストーリーの作品ですが、人間の持っているエゴや嫉妬、優しさ、いろんな感情を丁寧に紡いでくれます。
男目線の勝手な作品…と、女性は観てしまうかも知れません。おそらくそういう風にご覧になる人のほうが多いかも…です。でも、そういう身勝手な行動も人らしい気がします。
あまり日本では有名でない俳優たちの出演作ですが、それぞれの俳優たちも皆素晴らしいです。個人的には70年代に良く観ていたスザンナ・ヨークに再会出来たことが嬉しかったです。
それから音楽。F・トリュフォー作品でお馴染みのジョルジュ・ドルリューというのも嬉しいです。

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