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毎月 佐々部清監督がオススメする、外国映画と日本映画を1本ずつ監督よりコメントを頂き紹介していきます。

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Vo.6 『ゴッドファーザー』 『砂の器』

■2006年9月29日(金)放送

『ゴッドファーザー』

『出口のない海』が良いスタートを切ることが出来ました。 ありがとうございます。
 さて、満を持してのこの作品です。壮大な家族のドラマ。Part2と合わせて観て欲しいです。派手なアクションシーンが公開時には話題になりましたが、僕は30歳を過ぎた頃からこの映画が大好きになりました。アル・パチーノとロバート・デ・ニーロがカッコいいと思っていたのですが、40歳も半ばを過ぎるとマーロン・ブランドに完全に感情移入してしまいます。
 子供から見た親、親から見た子供、とにかくいろんなシーンで考えさせられます。高校生の頃に初めて観たときはチンプンカンプンだったはずです。自分が歳を重ねて観るたびに感じ方が変わってく映画……凄いです。いつか、こんな大河ドラマを自分も撮ってみたいと思います。これを撮った時、確かフランシス・フォード・コッポラは30代前半、凄い才能です。まさに天才ですね。
 何とか生きているうちにこんな映画を作りたい……。

 

『砂の器』

 こちらも満を持して……。 脚本は山田洋次監督も参加されていて、監督は大好きな野村芳太郎監督です。いろんなことを想像させてくれる映画です。加藤嘉さんと加藤剛さんの父子がどんな心情でどんな旅をしたかなんて何も語られません。美しい映像と音楽が観客である僕にいろんな想像をさせてくれます。加藤剛さんと島田陽子さんがどんな馴れ初めで恋人になったかなんて何も説明してくれません。でも観客である僕は孤独な二人がどうやって恋人になったか、いろんな想像をさせてくれます。森田健作さんと丹波哲郎さん、刑事二人組のバックグランドの説明もありません。でも想像すると楽しいのです。
 70年代〜80年代の僕が好きな日本映画はとにかくいろんなことを想像させてくれました。考えさせてくれました。悲しいかな、今の日本映画はこの想像(余白)を作ると観客は中途半端だと、考えることを拒否します。映画評論家と名乗る人たちまでもが……。テレビドラマがあまりに説明過多で、それに慣れすぎたのでしょうか?
 野村芳太郎作品は『事件』や『鬼畜』もいろんなことを考えさせてくれるのです。


※写真は『夕凪の街 桜の国』のロケ風景です。


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