先日公開中の『王妃の紋章』という中国映画を観に行きました。とにかく豪華絢爛、CG満載、お金と人の物量戦の映画で、もうお腹一杯といった感じでした。でも、主演女優コン・リーの美しさにはうっとりでした。他の俳優さんとは格が違うというか凄い迫力でした。しかし僕は『さらば、わが愛/覇王別姫』のコン・リーが一番好きです。
監督はチェン・カイコー。
中国・京劇の<覇王別姫>という演目を大きな要素に、二人の女性(正確には一人は女形)と一人の男性の愛憎の物語。背景には中国文化大革命という歴史のうねりが、この人間ドラマをより深いものにしています。主演の三人(チャン・フォンイー、レスリー・チャン、コン・リー)が素晴らしいです。ことに女形を演じるレスリー・チャンはその立ち振る舞いから、感情の表現まで絶品だと思います。本当に惜しい俳優さんを失ったと思います。レスリー・チャンは数年前に自殺しました。もちろん、コン・リーの毅然としたキャラクターも彼女にはピッタリと嵌っていました。
この作品のもう一つの見所は、この三人の俳優たちが登場するまでの冒頭部分で
す。京劇の養成施設での子役たちのお芝居。映像もひっくるめて、ぐいぐいとこの映画の世界に引き込まれます。
2時間40分という長尺の作品ですが、まったく長さを感じません。丁寧に撮られた映像…CGもない俳優の力強さを感じて貰える作品です。
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