去る2月28日に逝去された原田昌樹監督の作品です。まだ52歳という若さでした。原田監督には助監督時代に本当にお世話になりました。チーフ助監督の仕事を一から教わったのも原田監督でした。
また原田監督作品『最後の馬券師』『喧嘩ラーメン』ではチーフ助監督も担当させていただきました。
この『旅の贈り物 0:00発』はJR西日本が製作母体となった作品です。
一歩間違うと企業PRっぽい作品になりがちなのですが、原田監督はしっかりと人間ドラマに仕上げています。冒頭に列車内のシーンがあるのですが、ここはキッチリと鉄道ファンも意識しながら丁寧に<列車>と<人物>の紹介を撮っています。
そして、物語の核になる<風町>。
このロケーションも素晴らしいです。ここに辿り着く5人の男女と町の人々のドラマが徐々に爽やかな感動を与えてくれます。徳永英明さんのちょっぴり素人っぽいお芝居がうまく嵌っています。この作品を見終わると何だか旅に出たくなりました。それもブルー・トレインに乗ってゆっくりと…。そう思わせることがこの映画のテーマだと思います。そして、そう思った僕はすっかりこの映画に世界に嵌ったのだ思います。
TVドラマの劇場版などが大量宣伝で拡大公開され、『旅の贈り物 0:00発』のようにオリジナル脚本の素晴らしい作品が小さな公開、いつもながら今の日本映画界の現状に不満を感じます。
原田昌樹監督のご冥福をお祈り致します。
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