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毎月 佐々部清監督がオススメする、外国映画と日本映画を1本ずつ監督よりコメントを頂き紹介していきます。

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Vo.24 『旅の贈り物 0:00発』 『フォロー・ミー』

■2008年3月21日(金)放送

『旅の贈り物 0:00発』

去る2月28日に逝去された原田昌樹監督の作品です。まだ52歳という若さでした。原田監督には助監督時代に本当にお世話になりました。チーフ助監督の仕事を一から教わったのも原田監督でした。 また原田監督作品『最後の馬券師』『喧嘩ラーメン』ではチーフ助監督も担当させていただきました。

この『旅の贈り物 0:00発』はJR西日本が製作母体となった作品です。 一歩間違うと企業PRっぽい作品になりがちなのですが、原田監督はしっかりと人間ドラマに仕上げています。冒頭に列車内のシーンがあるのですが、ここはキッチリと鉄道ファンも意識しながら丁寧に<列車>と<人物>の紹介を撮っています。

そして、物語の核になる<風町>。 このロケーションも素晴らしいです。ここに辿り着く5人の男女と町の人々のドラマが徐々に爽やかな感動を与えてくれます。徳永英明さんのちょっぴり素人っぽいお芝居がうまく嵌っています。この作品を見終わると何だか旅に出たくなりました。それもブルー・トレインに乗ってゆっくりと…。そう思わせることがこの映画のテーマだと思います。そして、そう思った僕はすっかりこの映画に世界に嵌ったのだ思います。

TVドラマの劇場版などが大量宣伝で拡大公開され、『旅の贈り物 0:00発』のようにオリジナル脚本の素晴らしい作品が小さな公開、いつもながら今の日本映画界の現状に不満を感じます。

原田昌樹監督のご冥福をお祈り致します。

 

『フォロー・ミー』

こちらは原田昌樹監督と飲んだりした時によく話していた映画です。僕も原田監督も大好きな作品です。

大きな仕掛けなど何もない作品です。妻の不倫を疑った亭主が探偵に調査を依頼する。妻役にミア・ファロー、探偵役にトポル。この二人のお芝居が素晴らしいのです。 ミア・ファローは『ローズマリーの赤ちゃん』が有名ですが、この映画では淡々と演じる<様>が良いです。 トポルは『屋根の上のバイオリン弾き』が代表作ですが、僕はこの作品のトポルが一番好きです。

とてもシンプルなストーリーの小品ですが、何年経っても色褪せない作品ってあります。この作品はまさにそういう作品だと思います。つい思い出して観たくなります。ホントに単純なお話でストーリーを書くとネタバレになるので、ここでは詳しく書けません。未見でしたら、是非ご覧になってください。『旅の贈り物 0:00発』と同じように、観たあとに爽やかなで何とも温かい気持ちになるでしょう。そして、この作品の監督は、何と『第三の男』のキャロル・リード監督というのも驚きです。

今回は原田昌樹監督の追悼になってしまいました。
※『フォロー・ミー』の、DVDはamazonでは発売しておりません。(2008.3.18現在)
 

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