こちらはタイトルがまさに<家族>です。山田洋次監督の名作です。
長崎の小島の家族が、故郷を捨てて北海道まで移動していくロードムービーです。倍賞千恵子さんと井川比佐志さんが夫婦を、そしておじいちゃんを笠知衆さんが演じています。
貧しい家族が新しい夢を見ながら北海道を目指すのですが、途中に娘が病気で死んでしまったり、老いた父親を兄弟のどちらが面倒を見るか、などの家族のテーマを語っていきます。また製作時に日本では大阪万国博覧会が開催中で、劇中の家族も入場するのですが、あまりの混雑にすぐに退場します。山田洋次監督は小さな家族を描きながら、高度成長時の日本が抱える社会的な問題も提示しながら、丁寧に人物たちも描写していきます。
僕は大学生の頃にこの作品を観たのですが、もちろん感動もしたのですが、何とも言えない怒りも感じながら鑑賞しました。
ジョン・フォード監督が撮った『怒りの葡萄』というアメリカ映画があります。主演はヘンリー・フォンダで、こちらも家族のロードムービーだったように記憶しています。見比べるのも面白いかと思います。 |