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毎月 佐々部清監督がオススメする、外国映画と日本映画を1本ずつ監督よりコメントを頂き紹介していきます。

佐々部清監督プロフィール>>

Vo.4 『映画に愛をこめて アメリカの夜』 『最も危険な遊戯』

■2006年7月28日(金)放送

『映画に愛をこめて アメリカの夜』

大好きな女優さんの一人にジャクリーン・ビセットがいます。そして、一番好きな外 国映画の監督がフランソワ・トリュフォーです。その二人が組んだ作品がこの映画で す。
ジャクリーン・ビセットという女優さんは作品に恵まれず、代表作と言える作品 はこれといってないように思うのですが、とにかく凛として美しい女優さんです。
フ ランソワ・トリュフォーは名作揃いですが、今回はこの作品にしました。映画作りの 現場が舞台になる映画なのですが、作品中に映画への愛情が溢れています。トリュフ ォー自身も映画監督の役で出演しています。ほとんど主演といって良いと思います。 S・スピルバーグもトリュフォーを尊敬していて、『未知との遭遇』にも出演して貰 っています。
因みに<アメリカの夜>とは、晴れた昼間にブルーのフィルターを付けて疑似の<夜 のシーン>を撮る撮影方法です。古い西部劇などの夜のシーンはほとんどこの手法で 撮影されています。西部劇はアメリカ映画です。だから<アメリカの夜>なのです。

 

『最も危険な遊戯』

松田優作主演のアクション映画。
僕が一番憧れた男優さんが、故・松田優作さんでし た。
おそらく初めて優作さんが主演した映画だと思います。制作費も3000万円く らいで撮ったプログラム・ピクチャーです。本当に制作費が掛かってないのが画面か らも判るのですが、優作さんを筆頭にキャスト・スタッフ達の<熱>がスクリーンの 中にみなぎっています。

照明が足りないせいか、真っ暗な画面に優作さんの息づかいの音だけ……みたいなカットもあるのですが、一瞬暴発する拳銃の紅い火だけの照明 でシルエットが浮かぶ……なんて、観客の想像をどんどん掻き立ててくれます。これ こそ映画の醍醐味です。セリフもおそらくはアフレコなので、口の動きと合っていな かったりするのですが、優作さんの軽妙なアドリブで楽しませてくれます。
因みに佐々部組常連の照明技師・渡辺三雄さんは、この映画が照明技師のデビュー作です。そ して『出口のない海』が技師として70本目の記念作品です。


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