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毎月 佐々部清監督がオススメする、外国映画と日本映画を1本ずつ監督よりコメントを頂き紹介していきます。

佐々部清監督プロフィール>>

Vo.21 『しゃべれども しゃべれども』 『ゾディアック』

■2007年12月28日(金)放送

『しゃべれども しゃべれども』

一年を振り返って今年一番好きだった映画を選びました。落語家(二つ目)のお話です。気持ち良かったのは、この映画の距離感です。作り手(演出)と俳優との距離、キャラクター同志の距離、これらが絶妙に僕の好みに合いました。
国分太一さんが素晴らしかったです。あまり力が入らず、それでいて最後の舞台での落語、僕はあまり落語を聞いたことがありませんが、このシーンの落語は素晴らしかった。相当に稽古を積んだんだろうと思いました。子役とヒロインのお芝居が心もとない箇所もいくつかありましたが…。
優しさに満ちた作品だと思います。寄席のシーンや伊東四朗さん演じる師匠の家などの描き方、殊に師匠の女将さんの扱いなど…、ホントに良い距離感なのです。
いろんな映画賞が発表になっていますが、僕は国分太一さんに主演男優賞をあげたいと思いました。
ずいぶん前に森田芳光監督が『の・ようなもの』という映画を撮っています。
こちらも落語家の卵たちが主人公の映画です。見比べてみるのも面白いと思います。平山秀幸監督と森田芳光監督の人となりも少し見られるように思えるのです。

『ゾディアック』

外国映画は以前紹介した『ドリームガールズ』がダントツの一番でしたが…。
こちらも面白かった
です。韓国映画『殺人の追憶』も未解決事件が素材でしたが、この映画も実際に起きた連続殺人事件が素材になっています。
デビッド・フィンチャー監督は『セブン』で素晴らしい緊張感のサスペンス映画を見せてくれましたが、こちらもなかなかのものです。ちょっぴりユーモアを交えての語り口は『セブン』のただただ陰湿な感じと少々違います。そのユーモアが入った分、『セブン』よりも評価を落としているのかも知れませんが、僕は逆に登場人物にメリハリがついて良かったように思えました。追うべき相手がきっちり見えないイライラも含め、楽しめました。
不満は20数年にも渡るお話をあまりに大胆にすっ飛ばす所。<時間の飛ばし>は映画のモンタージュの醍醐味ではありますが、それにしても粗っぽい感じを受けました。
どうぞ、『セブン』と合わせてご覧ください。

 
※写真は上:『結婚しようよ』のロケ風景、下:「古湯映画祭」の様子です。

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陽はまた昇る