年の瀬になるといろんな映画賞が発表になります。
30年以上前に『青春の殺人者』という作品が数々の映画賞を受賞しました。そのデ
ビュー作の監督は長谷川和彦監督。
その2年後に発表されたのが『太陽を盗んだ男』です。主演は沢田研二、当時、歌手
として人気は頂点でした。その沢田研二が原子爆弾を作って日本政府と対決するとい
う荒唐無稽なお話ですが、緻密に練られた脚本に2時間余りの上映時間は飽きること
なく、惹きつけられました。刑事役の菅原文太さんも熱演です。当時、僕たちは8ミ
リフィルムによる学生映画を作っていたのですが、この2作品で、長谷川和彦監督は
僕たちの憧れの監督になりました。
当然、『太陽を盗んだ男』もその年の映画賞をたくさん獲得しました。デビュー作も
デビュー2作目も共に<キネマ旬報>のベスト1を獲得した監督なんていないのでは
ないでしょうか?映画音楽のセンスも素晴らしいです。
残念なのは、その2作以降、長谷川和彦監督は1本も映画を撮っていないということ。
あんなに素晴らしい才能を30年も封印しているのは日本映画界にとって大きな損失
だと思います。
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