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毎月 佐々部清監督がオススメする、外国映画と日本映画を1本ずつ監督よりコメントを頂き紹介していきます。

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Vo.2 『殺人の追憶』 『新幹線大爆破』

■2006年5月26日(金)放送

『殺人の追憶』

ここ数年、日本ではヨン様を中心に韓流ブームです。たくさん韓国映画が公開されました。飛び抜けて僕が好きな作品が『殺人の追憶』です。もっとも、流行の韓流映画 と一緒に括るには違う作品かも知れません。
事件を追う刑事たちのキャラクター分けが素晴らしい。ツルンとした男前は一人も登場しません。田舎の刑事と都会の刑事……。両者に人間臭さがプンプンしています。
また容疑者たちのキャラクターも特筆です。とにかく小さなキャラクターに至るまで丁寧に作り込まれていて、それを演じる俳優さん達一人一人の力量に圧倒されます。
特に奇抜な映像を撮っているわけでもなく、オーソドックスな絵作りです。でも、そのオーソドックスさこそが力強いということをあらためて感じさせてくれます。『半落ち』と同日公開された『ミスティック・リバー』を観た時は、勝った!っと思ったのですが、『殺人の追憶』にはガツンと頭を打たれたように思いました。アメリカ映画『夜の大捜査線』と観比べるのも面白いでしょう。

 

『新幹線大爆破』

高倉健さん主演のサスペンス映画です。大ヒットしたキアヌ・リーブス主演の『スピード』はこの作品のパクりです。
高倉健さんが犯罪者を演じていますが、観ているうちにどんどんこの犯罪者を応援したくなります。この時点でほぼ作品は成功です。新幹線のスピードが80キロ以下になると爆発する爆弾を仕掛けた犯人側と警察側の攻防という一見荒唐無稽な話だけで2時間半を見せ切ってしまいます。こんな娯楽映画が日本にもあったんだと、高校3年の時に感動しました。残念ながら日本ではヒットしませんでしたが、フランスでは大ヒットしました。
因みに僕の映画学校での最初の実習作品は『自転車大パニック!』(1982)。自転車のペダルを漕ぐのを止めると爆発する爆弾を仕掛けられた新聞配達の青年を主人公にした作品です。『スピード』のヤン・デ・ポン監督よりもずっと早くパクッてたわけです。


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