さくら さくら 弥生の空は 見渡すかぎり さくら さくら・・・。昔から日本人は、桜花に親しみ、桜前線を心待ちにしてきた。ぱっと咲いて、ぱっと散る。その潔さが日本人の心を打つのだろうか。ひとときの花の盛りの時期をしみじみとめでるために、花見弁当をたずさえて、花のもとで宴をひらこう。そうやって、親しい人と一献かたむける。美しい四季の彩りに恵まれた、日本人ならではの風流な遊び心である。ここは、幕末の風雲児、高杉晋作の陶像が立つ日和山。数え年二十九歳で早世した晋作の波乱の人生に思いを馳せながら、酒を酌み交わそう。
四月二十九日は、ふくの本場・下関で「ふく供養」がとり行われる日。ふくに感謝を込めて供養したあと、次のシーズンの大漁を祈って、放漁が行われる。春の関門海峡を彩る風物詩である。