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映画に携わる仕事。かなり華やかな世界のように思える。しかし「編集技師」という仕事はそうでもないようだ。映画『カーテンコール』の編集を担当した青山昌文さんにお話を聞いてみた。
映画の編集という仕事は、現場で撮影されたフィルムをつなぎ合わせる。撮影されたフィルムは、かなり量では?
「撮影は色々な事情から、台本通りには進まず、バラバラにフィルムに納まります。シーンによっては、角度を変え何度も同じシーンを撮影するし、カメラを二台以上使って同時に撮影することもあるので、一つのシーンでフィルムは二倍にも三倍にもなります。その撮影された画(え)の不要な部分をカットして必要な部分をつないで、映画全体のリズムを作るのが編集技師の仕事です。」
編集の作業は、スプリクターが監督の指示を受け記載した「スプリクトシート」をもとに、編集していく。また、映画はビデオと違って、音と画を別々に撮る。画は撮影部が担当し、音は録音部が担当する。その音を画に合わせるのが編集部になる。ではどうやって、音と画を合わせていくのだろうか?
「トーキーの前のサイレント映画のように、フィルムには音はないんですよ。それで、録音された音を、シネテープという磁気テープに、録音するんです。映画の撮影でなぜ<Jチンコを打つかというと、撮影のスタート時に、シーン番号やカット番号、テイク番号を記載したカチンコの拍子木を打つ、画と音を撮影・録音しておくことで、一致させる手がかりとするんです。だから、助監督がフィルムに映らないところでカチンコを打ってしまうと、編集助手が何か別の音を手がかりに、苦労することになります。」
最近では、映画の編集もデジタル化が進み、撮影された画と音をコンピュータに入力して、編集するのが普通になっているそうだが、映画『カーテンコール』では、デジタル編集をしなかった理由は?
「フィルムで編集するのに比べてデジタルの方が便利にはなってきているんですが、フィルムで映写ができないんですね。ちょっと大型のテレビで画を確認するしかないんですよ。佐々部監督は、映写しないと間尺がわからないから、フィルム編集でやって貰いたいと言われました。僕としても、作品の内容が内容ですので、昔ながらのフィルム編集でやったほうが、味が出るのではないか・・・という思いがありましたね。ただ、観客のみなさんはそういうところはあまり気にしないで、映画を楽しんでいただきたいです。」
最後に、この映画の編集を請けた理由を聞いてみた。
「臼井プロデューサーからの依頼だったからです。『チルソクの夏』の時もそうだったんですが、彼のために働きたいという気持ちがありましたね。それと実は、『チルソクの夏』で、僕はショックを受けたんですよ。こんないい映画を作る人がいるんだって。本当のことを言うと脚本を読んだ時点では、疑ってたんですね。これは面白くなるんかいなと(笑)。それが、編集部の特権で、スタッフの誰よりも先に見て、ショックを受けたんですね。わあ、いいじゃないって。だから佐々部監督の仕事だったら、他の依頼を断ってもやりたい!という気持ちもありましたね。」
やはり佐々部組は映画に熱く、人情に厚い組である。
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